2021.08.15㈰ とうもろこしガチ収穫からの収穫体験支援②
8/14撮影;泰栄農研さんのとうもろこし畑。収穫体験ののぼり旗をたてて準備完了。
とうもろこしの収穫体験のサポートは今年これで3回目。
初回がこちら。地元小学校の5年生保護者さん主催。
2回目は高岡忍者でのコラボ。
apli44.hatenablog.com
そして、昨日8/14も高岡忍者でのコラボでした。
たわわに実ったとうもろこし。
とうもろこしの木の一番上に生ってるものを“一番果”と言います。
一番果は木で最初に実るもので、多くの栄養やミネラルを取り込んで、甘味やうま味をたくさん蓄えているんです。
二番果も先端まで十分に実ったものは一番果に負けず美味しいです。
泰栄農研さんでは原則一番果のみを収穫して、何重にもチェックを入れて重量別に選果し、出荷されています。
このことは今朝のブログでも書きました。
体験者さん御一行到着。
泰栄農研さんのとうもろこしと、その取り方などについて説明。
昨日は雨で私もクリリンには変身できず、どっかの工事のおっちゃんか!?といういで立ち。でも、この格好が降雨時の農家さんのいで立ちなんですよ。
どでかいとうもろこしをゲットしてご満悦な子。それぞれがそれぞれの体験を楽しまれていました。
泰栄農研の柴田社長。
会社はお休みなのに、配達やら何やらでお忙しい中畑に駆けつけてくれて、とうもろこしについてお話しいただきました。
ありがとうございます。
そして、私も間隙をついてちょっとお話させていただきました。
私の足元にあるとうもろこしの葉っぱや本体。これらは前日の8/13に収穫して選果した廃棄物なんです。葉っぱや成形で切り取った付け根の部分が廃棄されるのは当たり前なのですが、とうもろこし本体もかなり混じっているのが分かると思います。
今朝のブログにも書きましたが、何重ものチェックでふるいにかけられ、僅かな差で出荷基準に足りなかったとうもろこしたちです。十分に食べられますが廃棄になってしまうモノたちがいっぱいあるんです。そりゃ良いモノと比べたら確かに劣ります。けれども良い部分だってちゃんとあって、めっちゃ美味しく食べられるんです。農家さんが手塩にかけ額に汗して一生懸命育てられたモノであることには変わりはありません。だけれども、虫食い等で先端をカットしたものは価格が下がり、廃棄品については全くお金にもならないというのが現実な訳です。
ちょっと聞いた種子代や消毒防除にかかる費用や、種まきから収穫にかかる人件費など、推定できる範囲だけでさっと原価計算をしても、とうもろこしの買取価格(収入)に対して出ていく費用がかなり大きく、そんなに儲かる商売でないことは推測が容易に立ちます。しかも、自然の条件などによっても育ちが異なり、注文者の要望に応えられない場合だってあるわけで、大きく赤字を出してしまうリスクもあるんです。
それでも農家さんの宿命なのでしょう、『この秋は雨か嵐かしらねども、今日のつとめに田草取る』
先のことを心配し憂いていても何もならない訳で、淡々と今できるやるべきことをするということなんですね。これは二宮金次郎の言葉とされています。
そんな想いで育てたとうもろこし、取り残しや選果チェックではじかれて廃棄となったモノにもスポットをあてて、ここに実際ありながら、しばらく後には畑の肥やしになってしまうというものを、何とか活かしていくことが出来たらいいな。とうもろこしを収穫しながら、ものを作り育て世に送り出すことの大変さやフードロスなんかを考えるきっかけにもなり、僅かかもしれないけどゼロじゃなく収入にもつながる、そんな収穫体験を作り育て、多くの人に体験いただけたらいいなと思うわけです。
何名かは先に変えられましたが、最後まで残ってあるもの活かしをされ、柴田社長のお話を聞き、たくさん質問もしてくれた体験者さんたち。それぞれがいろんな想いや感想を持たれたことでしょう。
解散の前に記念撮影。
皆さんが持たれているのは取り残されたとうもろこし。この子らだってめっちゃ美味しいんだぞ。お楽しみね。(*^^*)
解散後、とうもろこしのお買い上げ代金を納めに泰栄農研さんへ。その後は庄川辺りでお世話になっている方々にとうもろこしのお裾分け訪問。めっちゃ喜んでいただけました。
帰宅してからは、雨でぬれたのぼり旗を脱水して干し、そのポールは分解してタオルで拭いて乾燥。
収穫させていただいたとうもろこしをレンチンでいただいて収穫体験支援を終えました。(*^^)v
最高のご褒美。美味しかった。
おしまい。(^^)/