クリリンのブログ

クリリンの挑戦や活動を綴る

2021.08.15㈰ とうもろこしガチ収穫からの収穫体験支援①

昨日書きかけて中断してたブログを仕上げたいと思います。

気分が夏休みですっかりのんびりモード、今日も書きあがるのやら。(^_^;)

 

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8/14撮影;パンパンに実ったとうもろこし。愛しい。

 

8/13は《泰栄農研(たいえいのうけん)》さんの畑と選果場で、とうもろこしのガチ収穫&選果体験をしてまいりました。

この日の写真はゼロ。いきなりエンジン全開の超集中でやっていた証。現場風景を想像してお読みください。w

 

畑到着は5:00、農家さんたちは4:30から既に作業スタート済み。

天気予報通りかなり強い雨が降っていて、早速カッパを来て畑に。

畑の中は数日前からの雨でぐっちゃぐちゃ。畝を立ててあるのも重なり、足を取られてめっちゃ歩きにくい状況。

作業はすべて手作業。メンバーは約15人ほど。

数日前の強風で倒れている木が多く、機械収穫が困難なためだ。だから手間(作業時間)もいつもの2割程度は増えてるようだ。

 

収穫コンテナを片手に、もぎ取るもぎ取る。

もぎ取るトウモロコシは原則すべて“一番果”と呼ばれる、とうもろこしの木の一番上に実ったもののみ。この一番果が甘みやうま味を凝縮していて美味しいのだ。二番果でも十分に実っているものは収穫対象だ。

もぎ取り方は、実を掴んでそれを木の下方向にギューッと折り曲げて、クイッとねじる感じ。“ギューッとしてクイッ”だ。

 

もいだとうもろこしをコンテナに入れていくと徐々に重たくなってきて、片手だけではは持てなくなってくる。もいでは詰め、コンテナを移動させてはまたもいでは詰めの繰り返し、コンテナがいっぱいになったらどでかい収穫箱(でか箱)を搭載したトラクターまで運んでそれに入れる。収穫コンテナにとうもろこしをいっぱい詰めたら重さは15~20kgくらいはあるだろうか?それを5~10mほど離れて追いかけてくるトラクターの“でか箱”まで運んで、それを持ち上げて箱に入れるのだ。持ち上げる高さは自分の胸のあたりまで。足が取られたりすると相対的に持ち上げる高さは更に高くなる。それをでか箱に移す際にはとうもろこしが傷つかないように、ゆっくりとコンテナをひっくり返して静かに移すのだ。これがまたキツイ。

 

①足元の悪い中、②重たいものを持って歩き、③それを持ち上げて、④ゆっくり静かにひっくり返す。

 

この作業は疲労の四重奏。w

 

これを繰り返しているとさすがにヘロヘロになってくる。なので、力のある元気な若者は、運んでひっくり返す作業を率先してやっている。私もたまに元気な若者になる。w ただし、女性に対してダケだけど。ww 

たまに水分補給も必要で、そんな時は出荷等級未満のもろこしをもいで皮をむき、ガブりと生食べ。これがまためっちゃ美味くて、エネルギーになりパワーを与えてくれる。生ではさすがに一本丸ごと食べることはないが、美味しそうなところを選んで4-5口食べてはまた作業。この日7-8本は食べたと思う。

 

この日の収穫はでか箱14箱。お盆で注文数も多く、いつもよりもたくさん収穫したらしい。収穫作業は4:30~7:00過ぎくらいだったかな。収穫作業後皆さんは選果場へ、私は畑に残っている“取り残し”を30分ほど取らせてもらった。取り残しと言っても、十分に出荷等級基準を満たしているモノも残っている場合がある。これは早朝の暗がりでの作業と、風で倒れたとうもろこしの木や葉っぱが見えなくしているため残されてしまったものだ。これらは農家さんの流れ作業の中では結果的にふるい落とされ埋もれてしまうもの。また、二番果でも若干実り不足というだけで残置されてるモノもたくさんある。十分食べられるのにとてももったいないのである。私は30分ほどで“取り残し”を2コンテナ収穫。それは庄川でお世話になっている先にお持ちして食べていただくことに。(*^^)v

 

話は選果場に移ります。

ここには今までもしばしば来て作業風景は観させていただいていたんですが、実作業はこの日が初体験。私はとうもろこしの外観をチェックし、付け根部にハサミを入れる作業を担当。この作業が選果場では一番初めの工程となっている。畑でチョイスされて選果場まで運ばれてきても、外観上の傷や虫食い跡がちょっとでもあれば出荷等級外となってしまい、ここでふるい落とされてしまう。ふるいにかけられるとうもろこしの多いこと。もったいないけど品質確保の上では仕方がない。私はこのもったいない品の一部をいただいて帰り、ご近所さんへお裾分け。

 

選果場の次工程はとうもろこしをベルトコンベアに乗せてシャワーで洗う作業。

このコンベアに乗せる段階でまたチェックが入ります。主に外観の虫食いや傷の他、実り具合やハサミ位置などもチェックしての振るい分けとやり直し。

コンベアに乗ったとうもろこしはベルトの流れの中で瞬時に重さが測られ、重量毎に仕分けられる。

その仕分けられたものについても更にチェックが入る。とうもろこし先端のひげの部分をかき分けて、先端部分の実りの可否や虫食いの有無によって出荷形態が変わってくる。実り不足や先端の虫食いがあるものは先端部をカットした状態で袋詰めして出荷となり、それ以外が丸ごと一本で25本詰めのコンテナ出荷となる。

 

こんな感じで、畑から選果場を出て販売所に出荷されるまでの間に、人の目視や触感でのチェックやふるい落としが4~5段階もある。

この日出荷された本数を伺った。でか箱一つの本数も聞いている。具体的な数字はここでは割愛するけれども、畑と選果場でふるい落とされ廃棄となるとうもろこしのなんと多いことか。

農家さんが汗水たらし一生懸命育てられたとうもろこし。ただ廃棄になるのは本当にもったいない。このあるものを活かしたい。そして、少しでもこんな現状についても知ってもらい、農家さんの苦労や想いとかにも触れてもらえたらなと思い、私の所属する“高岡忍者”にて収穫体験のイベントを開催していただいた。それが昨日、8/14。

 

 

とうもろこしガチ収穫からの収穫体験支援②へ続く。